和菓子 六本木・麻布青野総本舗

和菓子 六本木・麻布青野総本舗
創業安政3年(1856年)。今も東京、六本木で和菓子を作る老舗。

2012年7月21日土曜日

夏の上生菓子更新しました。2012.7.21

夏の上生菓子更新しました。




蔦瓢(つたひさご)
雪平製 白こし餡
蒔絵のデザインにも使われる、蔦瓢。
古来よりその形を愛でられてきた夕顔の仲間。
ツタとそよぐ青葉、水の象徴の瓢は涼しさを感じさせます。
飲料 の容器として、また縦に割り杓文字や
柄杓としても使われてきた。
白い花にも風情があります。
涼しげな寒天を添えています。




朝顔
薯蕷煉切製 こし餡
朝露を浮かべ、夏の早朝に、さわやかな目覚めの挨拶をしてくれる
朝顔をイメージしてお作りしました。
東京入谷鬼子母神(きしもじん)境内で毎年7月6日~8日に行われる、
朝顔市などは有名。




水鳥
外郎製 黄味餡
暑い日が続く中、水で遊ぶ鳥は涼しさを感じさせてくれます。
特に浜辺で遊ぶ千鳥はジグザグに歩き、その姿から“千鳥足”の言葉が生まれました。
“千鳥”は冬の季語ですが、夏のかわいらしい小千鳥を“浜千鳥”は表わしています。




水牡丹
紅餡(白餡 紅染め)
夏の花、牡丹。牡丹の丹は丹頂鶴の丹と同様で、赤い色のことです。
しかし、牡丹は別名“百花の王”とも呼ばれるように、
様々な色、濃淡、形がある花でもあります。
夏の茶席では、“風炉(茶の湯で使う持ち運びの出来る炉。)”で、
“朝茶(早朝から行われる茶事)”というように、涼しげに、
涼しい午前中に行われますが、そのようなときに出される菓子の一つです。
冷たくしてお召し上がりください。



夏菊
黄味練り切り製 粒餡
夏に咲く早咲きのキクの品種の総称を言います。
可愛らしい小ぶりな黄小菊をイメージしてお作りしました。
色粉を使わず、卵の黄身の色で再現しました。



滝しぶき
大納言鹿の子製 求肥入りこし餡
和菓子は五感の芸術とも言われている。
見ため、味わい、香り、舌触りだけでなく清流の音も感じさせるような
”滝しぶき”を表現しました。
楓の色が春よりも、濃くまた、秋のように紅葉もしていないのもポイントです。