和菓子 六本木・麻布青野総本舗

和菓子 六本木・麻布青野総本舗
創業安政3年(1856年)。今も東京、六本木で和菓子を作る老舗。

2012年2月21日火曜日

草餅(草もち)はじめました。その起こり&いわれ&薬効

草餅(草もち)はじめました。その起こり&いわれ&薬効

草餅(米粉製 中 こしあん)
草餅は、春の七草の1つである”御形(ごぎょう)”
古くは入れてつくられていました。

しかし、別名:母子草という名前で、
それを餅(本来、餅はもち米でつくられたものをさすが、
当時、江戸時代の庶民には、もち米は高価で、
うるち米で作られたものもそう呼ぶようになりました。
武士社会のプライドも影響していたのかもしれません。)に
入れて搗くのはよくない、という考えから
今の”蓬”を使うようになったといわれています。

 蓬の薬効も古くから知られており、風邪をひいたら蓬茶、
神経痛や冷え性には蓬風呂、生の葉を揉んでこすりつけると、
切り傷や打ち身にも効果があります。
また煎じて飲めば、滋養強壮、健胃整腸、かゆみや肌荒れ、
日焼け、湿疹などの炎症した皮膚を正常に戻す働きもあります。
最近では、抗変異原性(癌の発生を制御する性質)、抗アトピー性、
血圧降下特性、などの効果も注目されています。

柔らかい春先の新芽を採取し用います。春の香りをお楽しみください。

製法
 ① 米粉に、水を混ぜ蒸す。
 ② ①を砂糖、茹でた蓬と一緒に搗き、その時、餅の腰と、硬さも調整していく。
 ③ こし餡を中に入れ、形を整える。



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