初さくら薯蕷饅頭製 こしあん
桜は日本の国花。バラ科サクラ属。その種類は多く、早咲きの桜で彼岸の頃から咲き始める彼岸桜や、初さくら薯蕷煉り切り製 こしあん染井吉野をイメージしました。春先の淡い色で、小ぶりで、花びらの少ない桜を表現してみました。
桃の花大納言鹿の子 求肥入こしあん
「桃の花」は春の季語。桃が咲き始める時期は七十二候において、中国では桃始華、日本は桃始笑と呼ばれ、それぞれ啓蟄(大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくる。春の初め。)の初候、次候にあたる。
つくし(土筆) 薯蕷饅頭製 こしあん
織部饅頭とは織部焼(古田織部の指導によって焼かれた茶陶。焼き物に緑色の釉薬が一部かかっている。)に色が似ていることから付けられた薯蕷饅頭のことを言う。緑の部分を地に芽生えた新緑に見立てそこに土筆の焼印を押し仕上げました。
春の野抹茶ようかん・浮島(蒸しカステラ)流し合せ
春先には地面一面に咲く菜の花畑の薄緑と黄色の目も覚めるような光景はまた違った華やかさがある。 “菜”は副食物を総称する“肴(な)”から来ており、高菜、白菜、蕪菜、油菜などの葉菜の総称。これらは三月のはじめに、黄色の花を茎の先に咲かせる。小学唱歌“朧月夜”に菜の花畑が歌われるように、菜の花は長く日本人の心に残る馴染み深い花でもある。
たちばな(橘)きんとん製 粒あん
京都御所にある「左近の桜」「右近の橘」、向かって右が桜で、向かって左が橘です。蜜柑と同じ柑橘類で、日本では万葉集の時代から和歌に多く詠われる馴染みの深い木です。大昔より日本に自生している常緑樹で冬でも緑を失わない様子と美しい果実、かぐわしい香りが尊ばれました。
もも(桃) 外郎製黄味あん
桃の節句と呼ばれているのは、桃の花が咲くから、また桃の木が多くの実を生み出す多産の象徴として、また邪気をはらう力の象徴からという説なども有る。また中国の伝説で聖王母という化身が3000年に1度、花を咲かせ実をならせ桃の木を所有している。その実を食べると不老長寿になるという伝説があるがその誕生日が3月3日だからという説も有る。
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