上生菓子更新しました。
富有柿
外郎製 栗入り黄味あん
前回の青柿から色合いも変わり、
形、艶ともすぐれた熟れ頃の
富有柿を表現。
外郎は本来、薬として販売されており、
市川団十郎もその薬で難病が治った
とされていることから成田屋の
十八番には”外郎売り”がある。
秋山路
栗入り羊羹流し合せ 練り切り製葉添え
あざやかな色合いを楽しめる秋の山と
それを一層映えさせる夕焼けを
羊羹と栗で表現しました。
夕雁
薯蕷饅頭製 漉しあん 焼印仕上げ 織部風
秋に北方から隊列を組んでやってくる雁は
中国の故事に因み遠方からの使者に例えて
多くの和歌にも詠まれた。
源氏物語の須磨の巻にも登場する。
白い饅頭に一部緑色に染めた織部饅頭
(織部焼きにその色合いが似ているから呼ばれている)を
応用して作られている。
蔦紅葉
大納言小豆鹿の子製 求肥入り漉しあん 練り切り製蔦・葉添え
紅葉しているその葉、1枚1枚もきれいですが、
錦のように染め上げられた山々も見事とされ
錦の織物のようなその美しさから
「錦秋」と呼ばれている。
こぼれ萩
きんとん製 粒あん 白小豆甘納豆・味甚粉添え
秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。
分布は種類にもよるが、日本のほぼ全域。
古くから日本人に親しまれ、
『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。
"こぼれ萩"は、散り落ちる萩の花を表した言葉。
玉菊
薯蕷練切製 漉しあん 羊羹製葉添え
菊の種類は数千といわれている。
いつとなく皇室の紋章に使われるようになったように、
桜の花と共に、日本を代表する花となりました。
一番大きな陽の数である九が重なる9月9日を、
「重陽」の節句として、宮中行事としては
天皇以下が集まり、詩を詠んだり菊花酒を飲んだりしていました。
その他の秋の上生菓子・生菓子
生菓子・上生菓子も麻布 青野総本舗